何かとAppleMusicの影に隠れがちなiTunesMatch。契約もPC必須で存在すら知らない人もかなり多いんじゃないだろうか。
ただApple端末で音楽を楽しむ上で超便利な機能なので、今回はひたすら語る感じで紹介記事を書く。
AppleMusicとの違い
まず、AppleMusicに含まれる機能は以下の通り。
・無数の曲が眠るAppleMusicライブラリを全端末でストリーミング/ダウンロードして聴き放題
・AppleMusicライブラリに存在しない曲もiTunesライブラリに追加してiCloudにアップロードすることで、同様に全端末でストリーミング/ダウンロードして聴ける
そして、iTunesMatchに含まれる機能は以下の通り。
・iTunesライブラリに追加した曲をiCloudにアップロードすることで、全端末でストリーミング/ダウンロードして聴ける
簡単に言えば、AppleMusicライブラリの聴き放題を消して、iCloudにポイして全端末にばら撒ける機能だけを拾ったもの。この機能はAppleMusic/iTunesMatchどちらにおいても、「iCloudミュージックライブラリ」と呼ばれる。ちなみに容量は無制限(数は10万曲まで)で、既存のiCloudストレージの容量は一切使わない。
AppleMusicが年額9800円、iTunesMatchが年額3980円。差額を月額換算すると485円となる。
実質的にAppleMusicライブラリの聴き放題サービスは月額約485円だと解釈することが出来るが、ここに価値を感じるかは人次第。485円あればiTunesStoreで1曲買えるし、TSUTAYAのレンタルでアルバム2枚/シングル5枚に少し届かない程度の金額で、わたしは必要性を感じなかったのでiTunesMatchを選択。
とはいえ今回は「iCloudミュージックライブラリ」についての記事なので、AppleMusicユーザーにも魅力が伝わるとは思う。むしろAppleMusicライブラリ聴き放題を目当てに加入したAppleMusicユーザーにはこれに気付いてない人がかなり多いと思うので、是非活用して欲しいところ。
Voiceプランについて
2021年12月リリースの各種OSで新プランとして実装されたもの。Siriでの選曲に絞って価格を落としたとのことだが、Appleサポート曰く「iCloudミュージックライブラリ機能はない」とのこと。よって以下に挙げるメリットのほぼ全てが受けられず、当然AppleMusicにない曲をCDから取り込んでクラウド化することも不可能。完全に別物と考えた方がいい。
個人プラン以上なら問題なく使えるので、最安値ならiTunesMatch・聴き放題を求めるなら個人プラン以上を推奨。
各種メリット
導入する上で金額以外に特に大きなデメリットはなし。iCloudミュージックライブラリ導入によるメリット・そこから得られる活用法をつらつら書いていく。
・PCからの音楽の同期が楽
まずこれ。ケーブル不要/Wi-Fi同期機能も不要。同期の操作をしなくても、PCのiTunesライブラリに音源をぶち込めば全端末が勝手に拾いに行く。
複数端末と同期する時も繋ぎ変えたりバカみたいな数のケーブルを繋いだりする必要がなく、非常にスムーズ(というか操作ゼロ)。
無線充電が流行し始めた現在、ケーブルレスでの同期はかなり強い。あと個人的にはマグネット充電器と共存出来るようになるのもありがたい。最近は音楽同期以外でPCに接続する機会は滅多にないので、音楽同期が消えればケーブルの必要性はほぼ消滅する。
ちなみにPCからiOS機のみでなく、PC同士の同期も出来る。外出用のノートPCをiPhoneと同じようにデスクトップPCから同期なんてことも可能。
・ストリーミングオンリーならストレージを大幅節約可能
音楽に限らずクラウド系の強み。ライブラリの楽曲を自動ダウンロードするかは設定可能だけど、ダウンロードを一切せずストリーミングのみで聴くならストレージ消費はゼロ。強い。
端末ごとに設定可能なので、容量の少ない端末はストリーミングのみで/容量の余っている端末は全部ダウンロードといった使い方もOK。ちなみにストレージが減ると視聴していない曲を自動で消す(ストリーミング視聴に切り替える)機能もあるが、こちらはお好みで。一定容量まで残すことも出来るが、わたしはあまり使っていない。
上手く活用すればiPhone6s等の容量16GBの端末すらiOS14で現役に出来るレベル。
・iOS標準のミュージックAppが使える
これは分かりにくいけど、基本的にメリットだらけ。
まずiTunesで設定出来るほぼ全て(アーティスト名/歌詞/アートワーク等)がそのまま同期される。プレイリストも同期される上、iOSのミュージックApp等で編集しても全端末に即座に反映される。
またスマートプレイリストやラブも全て同期。そのためPCで「ラブ済みの曲」という設定のスマートプレイリストを作っておき、好きな端末でラブするだけで勝手に曲が突っ込まれて同期されていくプレイリストを作ることも出来る。これ超便利。
プレイリストの編集が全て同期されるので、プレイリストをAppleWatchに同期設定→設定したプレイリストを他端末で編集すれば母艦のiPhoneと同期先のAppleWatchにも反映され、実質的にAppleWatchに同期する曲を好きな端末から設定可能ということに。スマートプレイリストをAppleWatchに同期設定すればどんどん更新されていく。
そして何よりSiriに完全対応。ストリーミング/ダウンロード問わず、曲名だろうがプレイリストだろうがアーティストだろうが簡単に指示して聴ける。
先程のスマートプレイリストと合わせると「家のHomePodで好きな曲をラブしまくってAppleWatchと散歩に出掛け、AirPodsのSiriに頼んでラブした曲をシャッフル視聴」とかいうコンボも使える。超便利快適神無敵最強過ぎて語彙力消滅不可避。
ちなみにSeries3以降のAppleWatchは、iPhoneからの同期作業を挟まずともiCloudミュージックライブラリを直接視聴可能。インターネット接続が必要なので、現実的に使うにはセルラー環境が欲しいところ。(iPhoneが近くにある場合には恩恵を受けづらいので)
・AppleTVやHomePodを機能させられる
AppleTVやHomePodといった端末はPCから直接の音楽同期が出来ないが、これもiCloudミュージックライブラリならOK。
AppleTV/HomePod・AppleMusic/iTunesMatchのどのような組み合わせでも視聴・Siriでの操作が可能なので、iTunesMatchなら月額換算約332円でHomePodのSiriでの音楽再生が自由自在に。
事前にPCで手持ちの音楽をぶち込んでおくだけでAppleTVで選択してテレビで流しまくれるし、HomePodに頼んで部屋中でドバッと流すことも可能。
個人的にはAppleTVから部屋中(AirMacExpress)に流しつつ、テレビのクソデカ表示のアートワークを眺めつつゆったり選曲しながらキューにどんどん突っ込んでいくのがお気に入り。大画面で選曲ついでに歌詞が見れるのもいい。
注意点
・台数制限の存在
iCloudミュージックライブラリを同時に使えるのは、母艦となるPCを含めて10台まで。PCは5台までが上限。
MacやiPhoneを複数持っていると意外に引っかかるので注意。
・iTunesライブラリ=全端末で視聴するライブラリになる
PCで聴く時にうっかりiTunesに入れてしまうと、その時点で同期してしまう危うさもある。有線同期の場合はチェックマークの有無で指定できたりするのでこれは難点。
とはいえPCだけで音楽を聴くこと自体が減っているし、少なくともiTunesはiOSとの同期専用になっている人も多いはず。暴発の可能性は限りなく低い。
・ミュージックビデオは同期不可
iTunesで動画を突っ込んでからミュージックビデオに設定するとミュージックAppに動画を同期できるけど、iCloudミュージックライブラリでは非対応(PCからアップロードされない)。動画まで同期出来ると最強過ぎてサ終不可避だから仕方ないね。
ちなみにケーブル同期とiCloudミュージックライブラリは両立出来ないので、iCloudミュージックライブラリを使う時点でミュージックビデオは同期不可になる。大人しくTVAppを使うしかない。
・旧型AppleTVにはiTunesMatchが必須
今はApple公式から表記が消えてるけど、AppleTV(第2/3世代)からAppleMusicは利用不可能。この2機種ではiTunesMatchのみ利用可能なので、これらで音楽を再生したいなら必須となる。
ただtvOS対応のモデル(第4世代or第5世代/通称HDor4K)に買い換えない理由が現状ほぼないし、これについては特に気にならないかも。




