半年くらい前にひっそり発売されてた新製品のSwitchBot学習リモコン。複数のスマート家電たちを物理リモコンで操作可能にするという、非常に珍しいジャンルの製品。

特にテレビのように連続で操作することの多いAV機器は音声操作だと限界があるし、スマホアプリからの操作も少し物足りない場面がある。そういうのをカバーするためにソニーの学習リモコンを買っていたけど、こちらはより高機能かつ視覚的なUIで使えるメリットがある。
実際には細かいデメリットもあるけど、物理リモコンを全体的にグレードアップ出来るのは魅力的。
あらゆる機器に対応する学習リモコン
当然のように赤外線家電は自由学習可能。以前は単体で学習済みデータを引っ張るかハブを併用して自由に学習させるかを選べたが、アップデートによりハブ併用に統一された。この場合のハブはMatter版でない旧型ハブミニでもシーリングライトプロでも問題ないが、ハブがないとほぼ無意味な製品になっているのは注意点。
事前にハブを用いて赤外線家電を追加しておき、それをアプリから同期させることで学習リモコンから操作可能になる。学習にはハブの機能を使うが赤外線信号はちゃんと学習リモコンから出るので、一度学習に使ったハブは配線とともに隠してしまっても問題ない。

UIとしてはデバイスを選んでから信号を選ぶスタイルで、既存の学習リモコンと大きくは変わらない。より視覚的にデバイスを選べるのはメリット。
ただし一部のキーを除いてジャンル分けされるため、操作手順が増えることがあるのは弱点の一つ。

その他にSwitchBotハブに連動させたデバイスは全て操作可能で、カーテンやプラグも含めて学習リモコンから操作可能。テレビをつけてカーテンを閉める、などの操作もスムーズに行える。
スマートプラグをSwitchBot製に統一しておくことで非常に多くの家電に対応可能。SwtichBotプラグは消費電力のモニター機能があったりと結構便利なので、わたしはリモコン対応を理由に統一した。

更にAppleTVやFireTVといったSTBも操作可能。流石にSiriRemoteほどの優れた操作感ではないものの、上記のデバイスと併せて操作できるためリモコン1つにまとめることも可能になる。
またハブをMatter対応製品にしておけば、Matter経由で既存のスマートホームに組み込んだ家電を操作できるらしい。これはハブを持っていないので未検証。
まあSwitchBotでも赤外線でもない家電をHomekit照明くらいしか所有していないので、Matter非対応故に困ったことはあまりない。
もしHomekit照明を操作したくなったら、SwitchBot側で空の赤外線デバイスをでっち上げてHomebridgeのプラグイン越しに実装しつつ、ダミーのオンオフを基準にHomekit照明を操作するオートメーションとか組めばふつーにいけそうだし。Matterハブを購入するつもりは今のところない。
赤外線家電・SwitchBotデバイス・STBと幅広いデバイスを1つのリモコンで操作可能で、スマホアプリと同等の範囲を物理リモコンで実現できるのが最大の強み。
地味にUSB-C充電なので、数多くのリモコンを消滅させるついでに使い勝手のいい端子での充電式に出来るのも助かるポイント。
実際の使用スタイル
わたしはIRKit+Homebridgeを組み込んだHomekitを軸にしているため、スマホアプリをそもそも使わずにスマート環境を構築している。
SwitchBot機器もプラグインを用いてHomekitに取り込んでいるし、Siriかコントロールセンターで操作することがほとんど。そのためAV機器の細かい操作には弱く、その点を補うための学習リモコンの置き換えとして導入している。

デバイス一覧でON/OFFキーを使えば複数機器の電源を一気に操作できるので、テレビ視聴で活躍する。音声AirPlay対応を想定して入力切り替え以外のCECを切っているので、CECに頼らずアンプとテレビの操作を出来るだけでも重宝する。
これをSwtichBot学習リモコンに置き換えると、テレビ・アンプをつけながらカーテンを操作して遮光しAppleTVを操作することまで出来る。
ついでに扇風機やロボット掃除機といった赤外線/スマート化した他家電も使えるので、スマート家電の操作盤のような状態になる。実はひっそり旧型のiPadを1枚買い足して操作盤にしようかと考えていたのだけど、これの導入によって完全に要らなくなった。
赤外線はテレビ・アンプ・BDプレイヤーと、エアコンとロボット掃除機。
その他のSwitchBotデバイスとしてプラグ越しのサブウーファー・扇風機と、窓2ヶ所で両開きにした完全遮光カーテンをセットしている。何気にサブウーファーはアンプの機種によっては連動して操作しづらいので、まとめて操作出来るのは重要。
細かいデメリット
操作が細かい赤外線家電は各種信号がジャンル化されてABCDに格納されるけど、なんとこれがほとんど自動で設定されて固定されてしまう。唯一変更可能なのはD枠のみで、それもABCに組み込まれたものは設定できない。
デバイス種別を設定しない完全カスタムで学習させてもABC枠には何も割り当てられず、もう嫌がらせとしか思えない端的に言ってクソ仕様。
これは後からサポートページで仕様として公開されており、改善する気はあんまりない模様。結構理不尽だと思うんだけど、どういうことなの・・・。
本体でバッテリー残量を確認する術がないのも気になる。充電が必要かどうかもスマホアプリを見ないと分からず、結局スマホアプリから脱却できないのなら学習リモコンを使う意義が薄れてしまう。
とはいえAppleTV・スマート家電・赤外線家電を一括操作可能なのはこれしかないので、受け入れて使っていくしかないのが現状。
アプデ頻度は結構多いので、解消してくれることを祈り続けるしかない。
総評:買う価値はあると思う、けど・・・
いかにもやってくれそうなことを絶妙にやってくれないので、製品ジャンルに期待しすぎるとイライラするポイントが多数。
それらを差し引いても唯一性は高く、目的を定めて買うなら非常にアリな品。
最初期はそもそもハブからの同期でエラー出まくりとかいうなんで発売したんだ状態だったけど、そこまで致命的なものは流石にアプデで解消されている。
問題点はあくまで赤外線家電がほぼ全てであり、スマート家電をSwitchBot多めで購入していると刺さりやすいのは事実。ある程度操作対象になるデバイスを所有している人ならおすすめ出来る。




