結構いろんなところで突っ込まれてるこの問題。ahamoの詳細が出てからは更に増えたような気がしているけども、実際どの程度期待が持てるのか考察。
この記事はたぶん実際にあった内容を取り挙げていますが、やはり結構な量の推測や希望的観測を含んでいます。
ざっと経歴
始まりは2017年9月13日、Apple Watch Series 3が発表
今から約4年前、シリーズ初のセルラーモデルとなるApple Watch Series 3が発売。
同時に対応キャリアの一覧も出たものの、当然日本はau・DOCOMO・SoftBankのみの対応と表示。MVNOとの特大の差別化要素が生まれた瞬間であった。
2017年ともなると今以上にMVNOとMNO(サブブランド含む)の価格の開きが大きい時代であり、今以上に回線品質と価格の二択を迫られていた。今でこそサブブランドや新ブランドが割安で強力だが当時のサブブランドはMVNOと比較できるレベルではなく、通信速度を妥協してでもMVNOにというユーザーも多かったと記憶している。(というかわたしがそうだったので)
以後約3年もの間、AppleWatchのセルラー機能は「ま、大手キャリアしか使えないしいらないよね」と言われる悲しい存在になる。
希望が差し込んだ2020年9月
3年の時が流れ、Apple WatchもSeries 6(とSE)が発表。
同時に「ファミリー共有」と呼ばれる、1台のiPhoneに家族のAppleWatchをまとめて設定できる機能が発表。Series4以降のセルラーモデルで使用可能。
スマートデバイスとしてのAppleWatchを独立させ、キッズケータイ的な立ち位置にしてしまうこの機能。一部のガジェオタ達はこの機能の真価に気付く。「AppleWatch単体で回線契約出来るんじゃね?」と。
・・・結論から言えばそれは正解だけど、結局のところiPhone1台分と何も変わらない料金がかかることも判明。ナンバーシェアからの移行のための割引施策はあったもののAppleWatchの維持費を下げるという観点では全く意味がなく、セルラー機能は依然として理不尽な高級機能であり続けた。
そして2020年12月、ahamoが発表
最早驚きもしないリーク情報に対し「当社が発表したものではございません」というコントツッコミを入れつつ、あくまで廉価ブランドではないとした新プラン「ahamo」が発表。
・・・まー結局サブブランドじゃねぇかと逆にツッコまれる羽目になるものの、AppleWatchセルラー待機勢(仮名)の中では「大手が格安になればAppleWatchの維持費も安くなるのでは」という期待の声が上がり始める。
そして詳細が発表され、またもや希望が打ち砕かれることに。
これにより、「AppleWatchのセルラーは大手のクソ高プラン専用の高級機能」という説が決定付けられた。
後にファミリー共有専用プランであるウォッチナンバーとauの新ブランドであるpovoが同時利用可能なことが発表(という名の上方修正)されたが、元より割高なものであったためこれはあまり話題に上がらず。
またどっかのインタビューの内容によると、docomoの社長が(iPhone対応しますよという当たり前の事実を述べつつ)「ahamoにおけるApple Watchとかガジェットのことは、あんまり考えてなかったです。まずはメインの端末」という回答を残しており、今後のahamoでもあまり期待できなさそうな感じに。
現状の希望
IIJによる指摘
割と理不尽な縛りと化していたAppleWatchセルラー機能だが、政府による携帯料金への突っ込み連発・各種見直しが迫られる中誰も気にすらしていなかった様子。
が2020年6月、AppleWatchがeSIMを使用していることに関連してかIIJがついに総務省の「競争ルールの検証に関するWG」で発言。
議事録第4回19ページに記載されているが、要約すると「Watchくん囲い込みになってる説あるけど、ウチのeSIMでダメな理由調べて、制度が理由ならそこどうにかしてくんない?」と言った感じ。IIJは当時日本でも数少ない個人のスマホ向けでeSIMに対応した事業者であり、それを知っているガジェオタからAppleWatch使えますか?という質問を多分イヤになるほど食らっていたというのもあるだろう。
それに対する回答は同月に開かれた第5回に、AppleJapanの人間から行われることに。
議事録第5回の35ページにて再度議題に上がり、「MNOの囲い込みのためという意図は全くないし、ほとんどの機能はMVNOと契約したiPhoneでも使える」という回答(そうじゃねえだろ)。補足的に「GSMAのeSIMの仕様を遵守しているものの、技術的に複雑なオペレーションが必要なため対応できない」という説明が。
なんかぼかしてんなと思わなくもないが、もう一人から質問された時に「MVNOでセルラー機能が使えるかは経営戦略に関わる」「市場のニーズがあって、弊社にとってもそれなりのビジネスチャンスがあるということであれば前向きに検討させていただくという経営判断がある」という回答が。これにより、Apple側の判断も含まれていることが確定。
つまりAppleWatchのセルラー機能を提供するための条件は、「eSIM環境」「ナンバーシェア用の設備」「Appleさんのお墨付き」の3つであることが(傍観者目線では)ほぼ確定した。
楽天モバイルが正式にiPhoneを取り扱い開始
そこでこの件。パッと見なんの関連性も見られないように思えるが、大事なのは「正式に」という部分。
これまで多くのMVNOではなんかよくわからないルートで手に入れた在庫だったり綺麗にした中古だったり(端的過ぎる説明)を使っていたわけだけども、楽天ちゃんは3大キャリアと同じくAppleから仕入れる許可が降りたということになる。
Apple製品を扱う時の面倒くささAppleの拘りようが凄まじいのは業界関係者の色々なところから聞こえてくる話であり、楽天ちゃんはこの壁を突破したということに。
過去にこの壁を突破したのは大手キャリアとその名前を使った感が否めないワイモバイル・UQモバイルのみであり、そういう意味ではようやく単体で大手キャリアと同等の地位に立つことになった。
更に2021年3月期の決算説明会で三木谷さんが「iPhoneだけではなく、Apple Watchやそのほかアクセサリー、周辺機器の取り扱いをさらに強化していこうと思う」という発言をしており、「これはワンチャンあるのでは?」という雰囲気に。
ただしアクセサリーという括りで見られてしまっているため、アクセサリー扱いでGPSモデルが発売されて終わりというオチが予想できなくもない状態。だったものの・・・
楽天によるAppleWatchお膳立て?
RakutenLinkの仕様変更が7月6日より行われ、SMSの送受信と通話の受話が標準Appに任せる形となった。SMSが有料になったことにツッコミが入る中、AppleWatchでの着信が可能になった(RakutenLink内着信は当然AppleWatchが反応しない)ことで利便性向上を感じるユーザーもちらほらいた。
そしてAppleWatchのCMに楽天モバイルの名前があったとひっそり話題になる中、「10分(標準)通話かけ放題」がオプションとして発表された。そう。RakutenLinkで通話が無制限でタダと言いまくってきたあの楽天が、である。
パッと見「お前結局何がしたいの?」感漂うオプションだが(実際Twitterのリプでめっちゃ言われてるご様子)、唯一とも言える分かりやすいメリットが「Apple製品間の連携機能をフルに活かせる」という部分なのである。
以前も言っていた通り、iPadからiPhone経由での発信やAirPodsやHomePodのSiriに頼んで発信・・・そしてAppleWatchからの発信は、標準環境で発信することが前提。標準App対応のかけ放題を用いることにより、これらの連携機能を利用している場合でもかけ放題の適用が可能になる。
これはどう考えてもAppleWatchユーザー前提の機能と思えて仕方がないのはわたしだけだけだろうか。
新型AppleWatchと合わせて発表の可能性・・・?
毎年各キャリアでは、Appleによる新型iPhone・AppleWatch・iPad発売イベントの直後にキャリアでのセルラーモデル取り扱いを開始するというのが通例である。
そしてこの仲間に楽天モバイルも加わったという事実。あまりにも急過ぎる各種仕様変更。タイミングとしては新型AppleWatch発表→楽天モバイルで取り扱い&オプション提供、というのがぴったりな気がしている。
以前よりAppleWatchセルラー対応に最も希望が持てた楽天モバイル。ワンチャンを信じてAppleのイベントを待ってみようと思う。ちなみに外れたら泣く。
3キャリアの新ブランドは絶望的
ahamo登場当時にも言われたことだが、3キャリアの新ブランドでワンチャンありそうではある。ただ、最近の動きを見てると少し微妙な感じ。
一番期待されていたauのpovoは一向にトッピングがデータ課金機能でしかないし(povo Labで準備してる?でもnoteでオフィス披露しかしてないよね)、ahamoはなんかYoutubeで遊んでるし、LINEMOは3GBプランこそ増えたけど最初からブランドって言い張ってた分ワイモバと同じオチが見えるしで、どこもAppleWatchのセルラー対応には期待できなさそう。元々メインブランドと同等の機能を提供するつもりはないのかもしれない。(メインブランドと言い張った ahamoはちゃんとやれよと言いたくなるけど)
一応ソフトバンクのスマホデビュープラン(5分かけ放題+3GB)では使えるっぽいので、22歳以下新規orガラケーから移行のどちらかであれば比較的まともな値段でAppleWatchが運用できる。
また推奨とは言えないが、docomoのハーティ割引の制度を使えるユーザーはほぼ同額の最安2500円程度から5分かけ放題+1GB+AppleWatchを扱える。該当する場合、こちらは年齢問わずOKなので一考の余地あり。
でもやっぱり楽天ちゃんに頑張って欲しいと思った。




