合理性の塊ことジャイロキャノピーを導入した話

中古でジャイロキャノピーを購入。バイクとしては雨対策と取り回しの良さ、積載量を備えた車両。

車体は3輪だがカスタム次第で様々な免許区分に化けることが出来、標準状態の原付1種の他に原付2種・ミニカーなど様々な条件に適合出来る。(ただ原付2種にするにはカスタムの都合で2スト限定らしい)

特に標準の原付1種の状態なら比較的取得が手軽な原付免許のみで乗れる上、同免許で乗れる車種の中では最高峰の利便性を誇る。現状の原付最強候補とも言える車両。

ジャイロキャノピーについて

所謂車趣味と言える人間ではないので、簡潔にまとめる。

結構昔からあるジャイロシリーズの1種で、大きなデッキを特徴とするジャイロXに巨大なスクリーンとルーフを加えた車両。ベースが原付1種でありながら、大容量の積載と雨天走行適正を持つ唯一無二の存在。
長い間現役モデルとして存在するものの、年式による差異は4スト化・インジェクションモデルの登場くらいで大した変化はない。

今回は4スト・インジェクションのもの。整備済み・エンジンフルオーバーホール済み・USB電源とT字バーのカスタム料金込みでお値段31万円ほど。当然USB電源はTypeCのPD18Wにしてもらった。一部の省電力なMacBookすら充電可能な万能ポート。

4ストで燃費も50km/L超え・電源確保とT字バー(スマホスタンドとか付けれる自転車のハンドル周りみたいな太さの棒)で拡張性にも期待が持てる構成。
ジャイロキャノピーのT字バー取り付けは車体穴空け必須の地獄仕様なので、わたしみたいな初心者は電源と同じく工賃を払って専門店に加工してもらうのが無難。

ちなみにフルオーバーホールというのは、なんかエンジンを全分解して色々やってることらしい(無知)。ヒ○アカの人ではない。

走行距離は20000km弱。ただジャイロシリーズ自体かなり頑丈なエンジンを使っているらしく、乗り方次第で100000km超えも目指せるものなので20000kmの車両は程度良好な部類に入る……はず。分かりやすく言うと結構な美品。
1ヶ月ほど経った今でも165kmしか乗っていないので、エンジンだけならあと2〜30年乗っても大丈夫そう。業務用バイクという都合上、1年で10万km乗る人も結構いるらしい。

各装備

大型のスクリーンとルーフ

見た目の通りに大型のスクリーンと繋がるルーフが備えられており、これが結構な割合の雨を弾く。
ヘルメットへの水滴付着を防止してくれるほか、スクリーンへの水滴も電動のワイパーで除去出来るため雨天走行に向く。
普通のバイクだと外出を諦める程度の雨でも問題なく走行可能。完全防備とはいかないが、「後で軽くタオルで拭きたいくらい腕が濡れる程度」で済む。

大型のスクリーンが風を遮るため体温の低下もそれなりに防げるが、逆に大柄な車体で風の影響をモロに受けてしまうのは微妙な点。結構しっかり操縦しないと、容赦無くグラグラ傾く。

スクリーンの傷や汚れは視界不良に直結するため、メンテナンスするべきパーツが多いのも少し面倒。
ただ原付免許で乗れて雨を防げるだけで、十分に希少価値は高い。

屋根を拡張するための専用パーツ「ワイドバイザー」があり、これを装備すると横からの降り込みにも強くなる。
ただし取り付けのための加工が超絶面倒で、ショップに頼んでも高額な工賃を取られがちなのが辛いところ。近場のバイクショップで取り付け費用を見積もってもらった所、パーツが1万円なのに対して工賃2.5万円は欲しいとのことだった。どんだけしんどいの……?

頑丈なデッキ

配達用車両という役割も持つジャイロシリーズは広く頑丈な荷台を持つ。当然ジャイロキャノピーも同様で、括り付けの他に大型の専用ボックスがそこそこの数存在する。
専用ボックスは最低でも100L級、最大で300L級のものまで存在する。ジャイロシリーズの積載性能が如何に高いかがよく分かる。

後輪が2輪の3輪車両であるため安定性もピカイチで、かなりの重量を積んでも結構安心して乗れる。
ただ原付免許だと法律で積載30kgの制限があるので、超えないように注意。どの道安定性を確保した場合の限界がこの辺りなので、30kgまるっと積んで走れると思えばいい。

ルーフや積載位置の都合上重量が上部に偏りがちなので、重量を稼いで傾け過ぎると転倒の確率は上がる。ただそもそもが傾きづらい設計なので、転倒までいくことはたぶん滅多にない。

ボックスについて

今回はDelibox Z-6(200L級)を採用(Amazon)。ジャイロシリーズ対応のボックスは何故か車体やボックスへの穴あけが別途必要なものが多く(専用品が少ない)、Deliboxならそういった加工をせずに済むので楽。
ひたすらボルトを六角レンチで回しているだけで取り付けが終わり、Z-6はルーフの支柱にも固定出来るため安心感がある。

容量が増えるほど背が高くなり、300L級ならルーフと同程度の高さになる。副次的効果として、背が高くなるほど後ろから雨が入り込むのを防ぐことも期待出来る。一時停車時に濡れにくくなる、かも。

背が高い=一辺60cmを超える長い物も収納出来るので便利。一例として、そこそこ大きめのタープと2人テントを含めたソロキャンプ装備一式を積んで半分以上のスペースが余りそうなほど。

パーキングロック

一般的な原付と違い駐車用のスタンドがなく、代わりに車体を完全固定可能なレバーが付いている。
重い荷物が載ったバイクを立てかける手間がなく、手元で簡単に固定出来るので駐車時に便利。
3輪とはいえ操作感は2輪なので本来は傾ければ車体が倒れるが、パーキングロック中は倒れることなく固定される。

さらにこのレバー、エンジンが付いている時にもブレーキ代わりに使用可能。
信号待ちや渋滞時の停車中にパーキングロックを使えば、足で支えることなく楽な姿勢でシートに座っていられるので非常に快適。雨天時なら、足元が雨に濡れない利点も生まれる。
総じて長距離の移動ではかなり快適で、雨天時以外でも出番はかなり多い。

ちなみに車体が傾きにくい都合上、そもそもパーキングロックなしでも簡単にバランスが取れてしまう。
軽くバランスを取って左ブレーキレバーを握っておけば5分10分程度余裕で両足付かずに粘れるので、渋滞待ちでもない限りはそこまで頼る必要もない。咄嗟のテクとして覚えておくと便利。

ロックされる角度は段階があり、レバーを上げた時に最も近い角度で固定される。うっかり車体を傾けたまま固定してしまうと復帰に手間取るが、斜面でも垂直に固定可能なメリットにもなる。

総論

原付でありながらこれだけの特徴を備える車両は他にいないので、税金・燃費等の維持費を抑えた運用で特に輝く。
また自転車置き場に駐輪出来るのも地味なメリットで、停車場所を選ばないため普段使いにも向く。

その分お値段は中古でも20万円台からと高額な部類に入るが、性能を考えれば維持費の軽さで十分に相殺出来るレベル。
原付登録なら自賠責と軽自動車税を合わせても月400円で済んでしまう。
※軽自動車税1年2000円/自賠責5年13980円,2022年7月時点。
5年合計23980円、月399.99…円

普通免許等と違いそもそも免許を取るためにかかる費用も遥かに安く、維持費・駐車代・車検代等を一気に浮かせられるので実は結構お財布に優しい。あと自宅での置き場所にも困らない。

総じて、バイクの使い勝手と4輪の快適性を高いレベルで両立している優秀な車両。ただし、

・(ミニカー登録しても)安全上ヘルメットがほぼ必須
・4輪と違い梅雨や台風レベルの豪雨には結局のところ無力
・純粋な2輪ほど車体が軽くなく(なんと素で130kg!)、手動で車体を動かす際に多少手間取る
・その巨体と重量故に、身体に合わせて素直に車体が傾きづらい

等の2輪と4輪のデメリットも併せ持つため、操作にはかなりの慣れを要する。
一度慣れてしまえば快適で、別の軽いバイクがある+そもそも普通免許持ってない人なら実質デメリットなしなのでスルーしてよし。天候・移動距離・積載量どれかが手持ちのバイクに合わない時、ジャイロキャノピーに乗り換えれば大体の環境で快適に走れる。

初めの1台としてのおすすめは出来ないものの、2台目以降として購入すれば上手く生活にハマってくれる。
わたしは今まで乗って来たタクトベーシックと使い分け。でも結局ジャイロキャノピーばかり乗っている。

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