1:Apple2023年秋のアプデの話
2:Beats Studio Proから見えてくるAirPods Max第2世代の機能予想
ちょっとタイムリーな話題を2つ。
1:Apple2023年秋のアプデの話
対応デバイス/買い替えは必要?
iOS/iPadOS

iOS17/iPadOS17は細々としたアプデの割に、iPhone8/Plus・iPadPro(2015/2016)・iPad5が対象外に。
A9XのiPadProは2015年秋発売から2023年秋までの8年間サポート継続で、これはA8XのiPadAir2(2014秋→2022秋)に並ぶ記録。A8→A8XほどA9→A9Xは性能の伸びが良くないはずなので、iPadOS自体どんどんサポートが長期化していることが読み取れる。A10XはA8Xと同じくA10からの伸びが良くA12並の性能があるので、アプデ的にはもう少し戦えるかも。最低でも発売した2017年6月から8年経過するまで、あと2年は耐えると推測できる。
今から新規に買うならUSB-C搭載機種を買っておくのが無難。11インチiPadProの第2世代の純正整備済みはWi-Fi128GBモデルが税込71,800円で、半年後発売のiPadAir4(64GB)と2000円高いだけでAir4のA14超えの性能+Proの特権が手に入るので結構狙い目。11インチ初代はもっと安くほぼ同性能だが、昨今の在庫状況を見ている限り多分もう整備済みには出てこない。中古限定になりバッテリー劣化が避けられず、だいたい4年周期で交換のiPadでもサポート終了まで持たせられるか少し不安。

iPhoneはiPadOSと分離した影響か、iOS16辺りから打切りが早い印象。去年のiPhone6s/7はNeural Engineを使った機能に対応しきれていない現状からも納得がいったが、iPhone8まで切られるのはちょっと意外だった。
安定ラインだと思っていたA12がいつの間にか最低条件になってしまい、A12以下持ちは冗談抜きでA15チップ以上への買い替えを検討しなければならない時期に。まあM1MacminiのためにXsMax手放したし、うちにはもういませんけどね
今から買うならSE3・13/13mini。拘るなら秋に出るであろう15Pro/Max待ち。それ以外は割高なので非推奨。
macOS Sonoma

macOS Sonomaは2017年のiMac・MacBookPro、そして最後の12インチMacBookが対象外に。iMacProは2017年モデルながら続投、これで最新OS対応のMacは最低でも13インチクラスとなった。
とはいえ相変わらず2年前のOS=Montereyまでは、セキュリティアプデとSafariのアプデが降ってくる。これの対象はMacPro2013・Macmini2014・iMac/MacBookAir/MacBookPro2015・12インチMacBook2016以降。しかしこの辺もVenturaで結構ごっそり切られてるので、このラインすらギリギリならさっさとAppleシリコンMacに買い替えてしまうのが無難。吊るしのM1MacBookAirでもいいので、とにかく脱Intelが重要。
昨今の爆速互換切りは恐らくIntelMac排除のためなので、一度Appleシリコンに買い替えてしまえば長持ちするはず。最新OSが7~8年+セキュリティとSafariのアプデが2年で合計9~10年は安心して使える。
とはいえMacmini2012も発売した2012年秋から2022年秋までなんだかんだ10年アプデ来てるので、Mac自体が結構こんなもん。MacPro2013なんかは来年まで降ってくるだろうから11年。
しかしWindows7リリース→無料アプデ→10サポート終了の16年には流石に敵わない模様。あれはWindows11でごっそり互換切りしてたし、そもそもMacのサポート状況ほど信用できないけどね。
watchOS 10

意外なのがwatchOSで、UIが大きく変更された割になんとSeries4から対応と変化なし。手元のSeries4でベータ版使ってる感じ普通に快適だし、Series3との差が大きいことが改めて分かった形。
とはいえS4とS5はどちらもA12の高効率コアを2つパクってきたものなので性能変更なし、A13ベースになったS6~S8との性能差も20%。S5を切ると3年前にSeries6と同時発表されたSE初代すら切れてしまうため切れず、同性能のS4もまとめて続投したという説はある。
こちらは新規に買うならSE2の整備済みが安定かなという印象。超レア在庫だけど。
S8チップで税込31,800円。watchOS10発表時点では最新チップなので(多分秋に更新)、今後数年安心して使える。
tvOS/HomePod

tvOS17/HomePod17は共にA8チップ搭載機種から対応。これは数年変わっていない。
HomePod第2世代も出たし、そろそろA8のAppleTVHDとHomePod初代はアプデ終了してもおかしくないなあと感じ始めた。とはいえアプデの恩恵もそんなに大きくない上にAirPlayには全く影響がないので、変わるとすればtvOSのUI程度のものだったりする。
AppleTVHD持ちで買い替え先に困るなら、とりあえず4K第2世代32GBの純正整備済み製品買っておけばOK。A12チップで税込13,380円・HDMI2.0以降で4KDolbyVision60fps出力可能・有線LAN付きでThread対応なので、第3世代買うよりかなり安く済む(第3世代で有線LAN+Thread対応だと19,980円まで上がってしまう)。
HomePodはアプデの恩恵少ないので、基本ハードウェアの機能だけで選んでいい。温度計付きがいいならHomePodminiかHomePod第2世代。いらないならサイズに応じてHomePodminiか、高音質ながら中古価格が1万円前後まで落ちている初代HomePodでもいい。
アプデのポイント
個人的に気になる点のみまとめていく。一部はプレスリリースになくベータ版で確認した内容も含む。
AirPodsの自動切り替え高速化

Pro第2世代のみ対応のH2チップのパワー活用かと思ってたら(実際一瞬そういう表記になっていた)、どうやらH1チップ搭載の全てのAirPodsに恩恵があるらしい。同じくH1チップ搭載のBeatsFitPro/SoloProも影響があるかは不明。内容は一切不明でどのように改善されるかも不明、ベータ版にも現状情報はないみたい。
現在のAirPodsの自動切り替え機能は「再生中の1台に固定で接続し、待機状態として選出されたもう1台を接続する」が基本。つまり完全同時に接続されるのは2台までで、あくまで待機状態にあるデバイスが状況に応じて(スリープ/ロック解除等)切断・接続されて変わっていくだけ。3台以上同時に使用すると待機状態にないデバイスから再生する際に手動接続の手間が生じるため、どのデバイスが待機状態・未接続・接続中なのかをきちんと把握しておかないと綺麗に切り替わらない機能でもあった。
今回のアップデートで3台以上同時接続が可能になるとは思えないけど、この絶妙な不便さに何かしらの改善を入れてくれることを期待したいところ。
iOS/iPadOS:ホームAppのウィジェットが追加

長年待ったけどようやく実装。どうやらウィジェット内で複数のアイテムを動かせなかった故に今まで実装されなかったらしく、今回の実装によって最大8個のアクセサリをウィジェットから操作できるように。
ロック画面左・ホーム画面共に配置できる。どのアクセサリをウィジェットに表示するかは自由に選択できるし、おまかせにすることも出来て超便利。
iOS/iPadOS:AirPlayが自動で提案されるように

AirPlay可能な環境にいるときは、該当アプリを開いたタイミングで通知がひょこっと登場。ワンタップでAirPlayの経路を作成できる。
わたしの場合AirPlay可能な環境=自宅ではほぼHomePodから聴いているので、この通知は非常にありがたい。今のところ純正ミュージックAppでのみ確認。
iPadOS:各種ジェスチャの設定が分離
こちらはプレスリリースに記載なし、ベータ版で確認。3本指ジェスチャ(コピペとか)と4/5本指ジェスチャ(Appスイッチャー等)がそれぞれオン/オフ可能になった。ごく一部のAppで3本指ジェスチャが暴発していた場合の完全対策が可能になっている(あとは音ゲーシミュをSafariで動かす時とか)。
更に副産物として、iPadOS16までは4/5本指ジェスチャをオフにするとトラックパッドでの3本指ジェスチャまで無効化されていた謎仕様が改善される。3・4/5本指ジェスチャを全てオフにしてもトラックパッドの3本指ジェスチャは引き続き使用可能となり、タッチでは暴発阻止にジェスチャ無効化・トラックパッドではジェスチャ使用という使い分けが可能になった。
特にMagicKeyboardを使うiPadPro/Airや、ユニバーサルコントロールでMacBookのトラックパッドを使用する場合に恩恵を受けられる。タッチパネルを使うゲームでの暴発を抑えつつ、トラックパッドで効率的に操作できるのは地味ながら非常に快適。
macOS:ゲームモード

これは動作未確認。AirPodsのレイテンシを大幅に低減させるというのが非常に気になる要素。M1iPadにも実装してくれればいいのに・・・
M1Macは意外とグラフィック性能が高く並のPCゲームなら結構普通に動いたりするので、特化させて安定させられるなら価値はありそう。実際現状のM1でも、Wine越しのWoT本家を4K60fpsで動かせる程度のパワーはある。
macOS:Game porting toolkit

これは厳密にはSonomaの機能ではないんだけど、開発ツールとして用意されたこれが割と有能らしい。
内部的にはCrossOverの改変版らしく、つまりはWineskinとほぼ同じ仕組みで動く。なんとDirectX12からMetal3へのリアルタイム変換機能を備えている上、CrossOver/Wineskinと違って最終動作環境にAppleシリコンを想定しているため今後のアップデート次第でCrossOver/Wineskinよりも快適に動作する可能性を秘めている。
上で書いた通りCrossOverを使ったWoT本家のMac版がM1チップで4K60fps安定させられているので、Game porting toolkitによって更に負荷の強いWindows用ゲームすらもMac上で動かせるようになるかもしれない。今後に非常に期待。
現状でもベータ版として任意のゲームを動作させるのに使用可能(macOS Sonomaも必要)で、実際に多数の動作報告がされている。ただまだ最適化の途中といった印象で、完成するにはもう少し時間がかかりそう。
2:Beats Studio Proと、AirPods Max第2世代の予想

噂はちょろっとあったけど突然の登場。Beats Studio3 Wirelessの後継に当たる機種ではあるものの、どちらかというとStudio Budsのヘッドフォン版という印象が強い。
Appleシリコンは積まれていないので自動切り替えは不可能でヘッドフォン調整も非対応、空間オーディオや探すネットワークには対応。
そして変更点の中で最も大きいのが・・・

USB-Cを使ったDACモードの実装。
DACモードの必要性
AirPodsMaxも同じくLightning端子からデジタル音声を受け取れるけど、5000円超えのADC内蔵専用ケーブルを使わないと有線接続出来ない仕様だった。C-Lightning等のUSB接続では充電しかされず、無遅延の有線接続には必ず専用ケーブルとアナログ3.5mm端子を経由する必要があった。
当然変換時のロスは微細ながら存在し、更に現代のiPadやiPhoneでは3.5mmアナログ端子を搭載していないので更に変換が必要になる。アナログ音声を用意してから専用ケーブルのADCに流し込まなければならないので、組み合わせは必ず接続元のデバイスに合わせた3.5mm変換+専用ケーブルとなる。つまりデジタル→アナログ→デジタルに変換するので端的に言ってアホ。
StudioProではこれが改善され、アナログ端子を別途搭載しつつもUSB-CでDACモードが使用可能となった。つまり両側USB-Cのケーブルでロスなく有線接続が可能で、必要ならば適当な3.5mmオーディオケーブルを用意すればアナログ接続も使用可能。汎用性も高くお財布にも優しい素敵仕様。
SoloProはAirPodsMaxと同じく専用ケーブルのため、これはEU辺りのUSB-C猛プッシュに影響されている可能性が高い。だとすれば、次期AirPodsMaxがUSB-Cを搭載するときにもDACモードを搭載してくれる可能性が残っているということ。
サウンドプロファイル・・・?

ところで、DACモードでのみ使用可能な機能としてサウンドプロファイルが存在する。機能としては見たまんまなんだけど、どこかヘッドフォン調整を彷彿とさせる。同じくAppleシリコンを搭載しないStudio Budsが対応しないように、おそらくStudio Proもヘッドフォン調整には非対応だと思われる。
AirPods Maxならヘッドフォン調整に対応しているんだけど、こちらは実は有線接続は対象外。公式サイトには有線モードだと使えないなんて当然書いておらずサポートに問い合わせても明確な回答はなく、現状Apple製品に潜む謎の1つに留まっている。
でここからは推測になるんだけど、この原因も有線ケーブルな可能性がある。サードパーティ製の3.5mmオス-Lightningが大抵DACのみなのに対し専用ケーブルは双方向の仕様であり、ADCであると同時にDACであることが理由。
AirPodsMaxの有線モード=アナログの存在に対してiOS/iPadOS側からヘッドフォン調整を適用するなら、当然検出する対象はAirPodsMax本体ではなく専用ケーブルそのものになる。しかし専用ケーブルは逆方向に使えば任意の3.5mmイヤホン等に出力出来てしまうため、AirPodsMaxに限定することが出来ない・・・とかいう理由なのかも。
同じく3.5mmのEarPodsは検出さえされればEarPods以外から音が出ることはないので問題ないという説。
もしこの推測が正しかった場合、AirPodsMaxにUSB-CのDACモードが搭載されれば全ての問題が解決することになる。任意のケーブルでAirPodsMax内部のDACを検知してヘッドフォン調整を有効化すれば、Apple製以外で使えてしまう不都合は起こらないのだから。
さっくりまとめると、
・EUの圧力もあるので次期AirPodsMaxにUSB-Cを搭載するのはほぼ確実
・StudioProにはアナログ端子があるのに関わらずUSB-Cを充電のみにせず、きちんとDACモードが搭載されている
・AirPodsMaxの有線×ヘッドフォン調整の課題はDACモードで全て解決する
・つまり次期AirPodsMaxにはDACモードが実装され、且つ有線接続時にもヘッドフォン調整が使えるようになるのでは?
という話。
まあほぼ全部希望的観測でしかないんだけど、ヘッドフォン調整が有線で使えるようになってくれるとiPadProでの音ゲー時に高音をクリアに出せるようになるので非常に助かる。ゲーセンでは今まで通りアナログ接続が必要なんだけど、わざわざ有線接続の説明に「機内エンターテイメント」とかいう用途を提示してる辺りアナログ接続を消してDACモード1本にされることはないと思う。
ついでに言うとこれまで持ち歩いていた専用ケーブルがそこら辺のUSB-Cケーブルでよくなるので、そもそも持ち歩きケーブルが1本減る。アナログ接続はほぼゲーセン専用なので、ゲーセン用の鞄に100均のケーブルでも仕込んでおけばOK。
当然お値段も8万円を超えてくるだろうけど、もしこの読み通りに進化した場合はほぼ確実に買うと思う。
無線で自由な繋ぎ変え・DACモードでiPadでヘッドフォン調整+有線で音ゲー・ゲーセンでアナログ接続。更にオーバーイヤーでノイキャンとDigitalCrownが付いてくるとなれば、間違いなく唯一無二の選択肢になるので。
元々現行のAirPodsMaxがStudio3の強化版のような機能で登場したので、第2世代はUSB-CとDACモードを搭載してサウンドプロファイルの代わりに有線ヘッドフォン調整に対応して欲しいところ。StudioProの強化版として登場することを期待しつつ、しばらくは現行のAirPodsMaxを使いつつ待つことにする。




