アプデで無欠となったAirPodsMax(USB-C)を音ゲーで使い倒す

2025年4月、影の薄かったUSB-C版AirPodsMaxに大きな変化があった。
なんとUSB-Cのロスレスオーディオが実装され、有線でのデジタル出力が可能となったのである。

AirPodsMaxを4年近く愛用してるわたしとしては待ちに待った機能で、実装されたら買い替えると心に決めていた。そのため予定通りに購入し、早速使い込んでいる。

変化が少なかったからか中古相場の値下がりが割と早く、適当な中古屋でも美品が6万円以下から入手可能。
今回は59000円で美品中古、カラーはスターライトをチョイス。愛用していたシルバーは残念ながら廃盤となっているものの、iPhone13miniiPadmini6と揃うのでこれはこれでアリ。

二通りの有線接続

Lightning版のAirPodsMaxにはアナログ有線接続が可能な専用ケーブルが販売されていたが(なんと発売当時ですら4180円)、USB-C版には長らく存在していなかったため無線専用となっていた。
今回USB-Cのデジタル接続が実装されたと同時に、専用ケーブルが発売されアナログ接続も解禁されている。よって二通りの有線接続を使用可能。

iPadやMac・その他USB機器であればデジタル接続が手軽かつ高音質だが、アナログ接続はゲームセンターの音ゲーを含む様々な機器に使用可能。使い分けが肝心となる。

専用ケーブルを用いたアナログ接続

アナログ音声をデジタル入力するADC内蔵の専用ケーブル。
Lightning版と同様代用は効かず、6480円とお高めだがゲーセン音ゲーには必須級

こちらは専用ケーブル(別売6480円、高い)で行える3.5mmでの接続で、Lightning版にあった機能と大きく変わらない。
唯一大きな変化としては専用ケーブルが編み込み式のしっかりしたものになっていることで、千切れそうなほどに細身だったLightning版より使いやすくなっている。端子部も大きくなり取り外しやすくなった。

左からUSB-C版の専用ケーブル、純正のUSB-C-3.5mmアダプタ、Lightning版の専用ケーブル。
純正のアダプタと同程度に細かったのが太くなっている

純正のアダプタを用いてiPhone/iPadに接続してもヘッドフォン調整や空間オーディオといったAirPods専用機能には非対応。
音量はオーディオソースを最大値として本体のDigitalCrownで絞ることが出来るので、ソース側を最大にしておくことで手元調整可能になる。
本体側ボタンでのみノイズキャンセリング/外音取り込みの切り替えが可能。
ゲーセン音ゲーで音量設定を最大値にしておけば、本体のボタンとDigitalCrownで音量とノイキャンが自在に調節できるので非常に便利。

ちなみに専用ケーブルを介してiPhone/iPad等に接続した場合、デジタル→アナログ→デジタルと変換していく際に生じる微弱なロスにより完全なロスレス再生にはならない。
ヘッドフォン調整や空間オーディオといった要素を抜きにすれば音質は大して変わらないが、ケーブルの微妙な接触でノイズを受けやすいのも難点。

USB-Cによるロスレスオーディオ

コントロールセンター内で「USBオーディオ」と表示される

大本命のDACモード。iPhone/iPad/Macを含むUSB機器にUSB-Cケーブルで接続するとUSBオーディオデバイスとして認識し、低遅延の高音質ヘッドフォンとして使用が可能になる。
ノイズキャンセリングはもちろん空間オーディオにも対応し、それぞれコントロールセンターでも調整可能。ステレオ空間化も使用可能で、全体的に無線接続と同じ使用感を維持している。

アニソン向け個人的最強設定。ステレオ空間化・イコライザ「ロック」と合わせるのがおすすめ。
設定→アクセシビリティ→オーディオとビジュアル内にある

特筆すべきはヘッドフォン調整にも対応していることで、これにより高音を大幅に底上げしつつの低遅延接続が可能になる。AirPodsMax元来のクリアな音質・低遅延の有線接続・ヘッドフォン調整による高音の底上げが合わさり、リズムゲームの音質が底上げされる。
特に高音がクリアに出せる点は女性ボーカル多めな美少女音ゲーとの相性も良く、ステレオ空間化も相まってスマホ音ゲーを最上級の品質で楽しむことが出来るヘッドフォンとなる。
無線接続時より音量は若干控えめになるため、切り替えの際には音量調整が必要。とはいえDigitalCrownでの音量調節も可能なので、アナログ接続よりは快適。

またApple製品であればBluetoothでも並行して接続され、ケーブルの抜き差しで無線/有線が自動で切り替わり再生が継続するという最強仕様。
アナログ接続でも自動で切り替わるが、ケーブルを抜く→出力が止まる→無線で接続するまでにラグがある上に再生も停止していた。

残念ながらMacのヘッドフォン調整には非対応(どうやらAirPodsPro2限定らしい)だが、リズムゲームはMacに少ないためそれほど困ることはないだろう。音楽を聴くにもリズムゲームをするにもiPadを使うのが手軽。

その他使用感

ハイエンドヘッドフォンらしく様々な要素を兼ね備え、Lightning版発売から4年半経つとは思えない高機能っぷり。現行のライバル機種と比べても遜色ないどころか、上回る点もあるほど。

ハイエンドヘッドフォンとしての特徴を含め、Lightning版と共通の要素を以下に列挙する。

高性能なアクティブノイズキャンセリング(ANC)・外音取り込み

公式ではAirPods4/初代AirPodsProの2倍・第2世代AirPodsProと同等とされている。
AirPodsPro譲りの高品質な外音取り込みも相変わらずで、ヘッドフォンながらつけっぱなしで運用出来る点も魅力。

USB-C版にあたっての変化は特になく、体感でもAirPods4は上回るANCの実力を備えている。

巨大なイヤークッションと無段階調節

圧倒的な装着性を実現する、AirPodsMaxの見た目での最大の特徴。
ライバル機種を超える大きさのイヤークッションは超ふっかふかで、重量の割に長時間つけっぱなしでも全然傷まない。これでノイキャン性能も上位クラスというのだから驚き。

このイヤークッションはマグネットで接着されており、引っ張れば簡単に取り外せる。外したクッションはそのまま洗剤に付けて洗うことも可能で、メンテナンス性も優れる。
頭部クッションも洗剤で洗えるが、その際は金属部分に水滴や洗剤が飛び散らないように注意。

ちなみに紛失したりボロボロになったり洗うのが面倒になったりしたら1セット8800円で追加購入可能。ライバル機種が軒並み修理対応かこじ開けになることを考えると、マグネットで取り替えるだけで済むのは手軽。

Apple製品間での無制限切り替え

AirPodsシリーズお馴染みで、当然AirPodsMaxもH1チップでこれを可能にしている。
iPhone・iPadだけでなくMac・VisionProでも自動切り替えが可能で、AppleTV・AppleWatchへも手動で切り替えが可能。理論上台数制限はなく、大抵2台までのライバル機種と比べた大きな利点となりうる。
これでわたしはiPhone・iPad2台・Mac2台・AppleWatch・AppleTV4Kで切り替えて使っている。

実際の動作としては再生中の1台を固定し、スリープ解除中のデバイスからもう1台を自動選出して待機状態にするという仕様。
なので厳密に言えば2台接続であるのだけど、待機状態のデバイスはスリープ/スリープ解除に応じて無限に切り替わっていくので結果的に制限なく接続が可能。この仕様は公開されていないが、試した限り恐らくH1以降のAirPodsシリーズ共通。

画面上に出るこの通知が待機状態に加わった合図

例えばMacで作業→iPadで映画→iPhoneで通話と切り替えていく場合、

  • Macで作業中にiPadをスリープ解除→iPadに接続済みの通知が出る
  • iPadで映画を再生開始→iPadに切り替わって再生される
  • Macをスリープし数秒待つ→Macが待機状態から外れる
  • iPhoneをスリープ解除する→iPhoneに接続済みの通知が出る
  • iPhoneで通話→iPhoneに切り替わる

と言った手順になる。分かりづらければ「同時にスリープ解除するのは2台まで」と覚えるといいかもしれない。

オンヘッド検知・SmartCase

見た目は賛否あるが、実際に使い込むとAirPodsMaxの快適さに必要なのがよく分かるSmartCase。
この奇抜なケースのお陰で電源ボタンの排除に成功しており、ケースへの出し入れで電源オンオフが切り替わる。

更にはオンヘッド検知と呼ばれる装着検知があり、ヘッドフォンを頭から外すとその時点で再生停止・15秒以内に付け直せば再生再開する。
アナログ接続時には再生制御こそしないが、外している最中は音声が出力されなくなる。

AirPodsらしさを演出している一要素でもあり、慣れると電源ボタンで制御する他のヘッドフォンが使えなくなるほど。
ただしケースが大型な割に電源制御以外の付加価値がなく、専用ケーブルの収納も出来ないことは弱点の一つ。

完全無欠のヘッドフォンへ

元々無線ヘッドフォンで圧倒的な実力を備えていたAirPodsMaxが、アナログデジタル両方の有線接続に対応したことで無欠の存在へと進化した。
あらゆるオーディオソースから高品質に入力され、ノイキャンと自慢のドライバ・OS機能が合わさり高音質での再生が可能。
外音取り込みとUSB-C充電と無制限繋ぎ変えで場所を選ばず活躍し、自宅・外出先問わずあらゆる場面で出番がある汎用性の高いヘッドフォンに仕上がっている。

84800円スタートと手が届きにくいヘッドフォンではあるが、一度購入してしまえば出番が多いので非常におすすめ出来るデバイス。
特にハイエンドヘッドフォンを導入したことがないのであれば、普段の音楽視聴から全てが一変するので影響は大きい。

それはそれとして、そろそろH2チップ搭載して適応型オーディオ対応しませんか?

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